なんとか

最近、自分がたまに赤ちゃんになっていると思う。それでいいと思う。一方で自分の仙人化への憧れが止まらない。それでいいと思う。

自分にできないことを、できるようになるための鍛錬が大好きなように感じていたけど、実際は「できるようになること」自体が大好きだった。できなかったことができるようになる、そのアップデートが嬉しかった。その背景には自分が今のままで良いわけなんかないという頑なな自己否定があったと思う。

今はとりあえず、今のままでもいいし、余裕があるならできることを増やしたらいいと思っている。アップデート好きを受け入れた。つまり果敢すぎる挑戦に敗れて打ち砕かれて、落ち込んで悔しくて泣いて怒って、それから懲りずにまた壁に体当たりしようとする自分を受け入れた。それから必死で努力してなにもかもを犠牲にして献上したとしても、最終的に歯が立たないこともあるということを受け入れた。そこまで究極まで尽くして確かめなくても、ちょっとやって無理そうなら諦めるということを許した。

真面目すぎたかな。いや、そうでもないか。

ぬくぬく生きていけるようにしたい。そして優しい気分が長いほうがいい。楽しいことは多い方が良い。シンプルなのに、今の自分が未熟である自覚と焦りで頭がいっぱいになっていたときは微塵も見えなかったこと。未熟で不完全な自分でも、美味しいもの食べて、大好きな布団に包まれて、それの何がそんなに悪いことだったのか。

不確定な状況をだんだんと、前よりは耐えられるようになってきました。不確定な状況下で、相変わらず最悪すぎる予想もたくさん湧いてくるけども、自分のことを信用するようになってからは、困ることになったとしても、自分がなんとかするでしょうという気持ちが大きい。

誰かに頼ることより、自分がなんとかするでしょうが1番はじめにくるの、とても良いこと。