明け

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明けましておめでとうございます。新しい年が始まった実感がない。初詣も行って、お墓参りにも行って、おばあちゃん家にも行って、その度に姿勢をただされる気持ちになったけど、それでも今や実感がない。

昨年はとてものびのびとすくすく育ててもらった年だった。寄り道をたくさんして、いろんな言葉をもらって、わたしの心が潤わされて耕されて、これから何かが育つための豊かな土壌を人と一緒に作ってきたような1年だった。今年はどんな年になるのだろう。去年と同じような年が死ぬまで繰り返し繰り返しずっと続いてもわたしはものすごく幸せだと思う。

お年玉をもらった。大事に使う。もう使った。早い。飛行機のチケットを買った。今年も奄美に行く。そういえばこれ、奄美に行くちょっと前から書き始めたんだったなあと思い出した。

寒さに慣れてきた。今日なんか急いでてマフラーを忘れたくらいだった。手も耳も鼻先も凍るような寒さでも、暖かいところに入ってジーンと戻っていくのを知っていて、だから少し平気になったのかもしれない。秋が来て肌寒くなっただけで夏の終わりを嘆いて落ち込んでいた人間とは思えない。夏の終わり頃、たまにひんやり涼しい日があったり、また蒸し暑い日があったりと、季節が揺れてまだ夏が持ち越すか、もう終わるかとはらはらしてしまうけど、もう冬まできたら潔い。寒い。数日で暖かくなるわけがない。寒くて当たり前。寒くても元気。たまの風のない天気の良い日はお昼間ぽかぽか気持ちが良い。

そういえば年末、高1の同級生で今は遠くの大学に行っている友達が帰ってくるタイミングで、数人集まって飲んだ。年末なので飲む機会が他にも何件かあったけど、その日の飲み会が1番楽しかった。利害関係の全くない、気も使わない、お互い好きなように話して好きなように聞いて、好きなもの頼んで食べた。本当に楽しくて、最近練習しているビールがめちゃくちゃ進んだ。モツ鍋とビール合う。

学校がそろそろ始まる。今日初めて「君の名は。」を見た。だからこんなに穏やかに切なくて届かない綺麗なものを目の前にした時のような気持ちなのだと思う。言葉があんまり出てこない。もしかしたら単純な寂しさかもしれない。わたしは恋人のことを片割れのように思っているのだと思う。はやく寝よう。